2024年4月に熊本県立鹿本高校のサッカー部員が、遠征先の宮崎市で落雷に遭い一人が意識不明となった事故について、熊本県教育委員会が設置した第三者委員会は5月20日に報告書を提出した。報告書は「サッカー部の指導者たちが、落雷が起こりうる状況について正確な情報を得ようとしていなかったことが、事故発生の要因だ」と指摘している。
落雷でサッカー部員18人が病院搬送
この事故は2024年4月3日午後、宮崎市内のサッカー場に雷が落ち、遠征中だった熊本県立鹿本高校の生徒18人が病院に搬送され、うち1人が意識不明の重体となったもの。
熊本県教委は弁護士や学識経験者などでつくる第三者委員会を2024年12月に設置。事故原因や再発防止策について現地視察を含め調査を進めてきた。
5月20日は猿渡健司委員長が、熊本県教委の越猪浩樹教育長に報告書を手渡した。報告書は事故発生の要因について「客観的には落雷がありうる状況で、それを把握せずに屋外での活動を継続していたことにある」と指摘。
当日、宮崎県内は大気の状態が非常に不安定で、宮崎地方気象台は事故の前日から、宮崎地方に雷注意報を発表。『落雷と突風に関する気象情報』も出していた。
しかし、鹿本高校サッカー部の監督ら指導者は、天気の変化について上空を目視で観察し、雨雲レーダーを確認するのみで、気象庁の『雷ナウキャスト』や注意報など雷に特化した情報を得ようとせず、状況を把握していなかったという。
(続きは↓でお読みください)
FNNプライムオンライン
5/22(木) 11:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/5803c7f4d146f963a3f5048d01fed70c8c345962