世界の新型コロナの感染拡大が止まらない。米ジョンズ・ホプキンス大によると、
感染拡大の傾向をみる新規感染者数の7日移動平均は27日集計分で25万2千人と、2日ぶりに過去最多を更新した。
インドの新規感染者数が6日連続で4万人を超え、米国・ブラジルに続く感染の震源地となっている。
米東部時間28日午後2時(日本時間29日午前3時)時点の全世界の累計感染者数は1654万人、死者数は65万5千人だった。
新規感染者の増加は続いており、7日移動平均では1カ月前の1.5倍となっている。
米国とブラジルに続きインドの増加が顕著だ。27日の同国の新規感染者数は4万4千人と米国(5万6千人)に次ぐ規模で、ブラジルの2倍近い。
人口13億人を超えるインドでは感染者全体の半分を占める西部マハラシュトラ州、南部タミルナド州、デリー準州の3州で広がっている。
さらに世界のIT(情報技術)企業が集積するベンガルールがある南部カルナタカ州などでも勢いづいており、歯止めがかからない。
6月以降の経済再開で感染が拡大したとの見方は強い。
警察官ら公務員の感染が続いているほか、結婚式で感染が拡大するケースもあり、一部の州は結婚式の参加人数を制限した。
貧困層の感染も多い。ムンバイで実施された「抗体検査」ではスラムの被検者の6割が陽性だったという。
抗体検査は過去に新型コロナに感染したかどうかを調べられる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62026010Z20C20A7000000/