![元徴用工訴訟で勝訴の92歳女性「明日亡くなるかも…三菱と日本政府の謝罪を」 [きつねうどん★]->画像>2枚](https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/1/3/0/b/130b62a86d4cc7e395bed47a48de607c_1.jpg)
27日、韓国南西部の光州で、三菱重工業に謝罪を求める元朝鮮女子勤労挺身隊員の梁錦徳さん=相坂穣撮影
【光州クァンジュ=相坂穣、ソウル=木下大資】韓国南西部の光州市で元徴用工らを支援する市民団体が27日、尹錫悦ユンソンニョル政権の対日政策を批判する記者会見を開いた。三菱重工業に損害賠償を求めた訴訟で勝訴している元朝鮮女子勤労挺身隊員の梁錦徳ヤンクムドクさん(92)も参加し、日本政府と企業にあらためて謝罪を要求した。
梁さんが記者団の取材に応じるのは昨年11月以来で、5月の尹政権の発足以降初めて。梁さんは「私は明日亡くなるかも分からない年齢だ。三菱と日本政府の謝罪を受けられるようにしてほしい」と訴えた。
元徴用工問題を巡り、尹政権は官民協議会を7月4日に発足させたが、梁さんや支援者は参加を見送っている。支援団体の李国彦イクグォン代表は、不参加の理由を「被害者が譲歩し、解決策を出す必要はない」と説明した。
元徴用工訴訟では、韓国最高裁が2018年に新日鉄住金(現日本製鉄)と三菱重工業に賠償を命令。両社の韓国内資産が差し押さえられ、三菱分について最高裁が8月にも売却命令を確定するとの観測が出ている。実行しないよう日本政府が警告している資産の現金化について、李氏は「企業が原告との協議に応じなければ、現金化は止められない」との認識を示した。
韓国の朴振パクチン外相は27日、ソウルの外信記者クラブで「現金化される前に望ましい解決策を探すことが重要だ」と改めて強調した。
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