>>1 探偵らしくないとか、わずかに苦言呈してるIGNJのレビューですら結果的には絶賛してる
他の国内外のレビューも大絶賛の嵐で、大人でも楽しめるというレビューばかりだったな
IGNJ REVIEW / 2019年4月27日 映画『名探偵ピカチュウ』 レビュー
https://jp.ign.com/detective-pikachu-the-movie/35174/review/ 結論から言うと、アニメやゲームの実写化においてもっとも困難なこのミッションを、『名探偵ピカチュウ』は見事にクリアしている。
文句なしに魅力的なポケモンたちの姿
公開前ずっと話題になっていた「リアルなポケモンたちの姿」だが、
映画の中で動いているのを見るとその造形に違和感を覚えることはなかった。
というか、全体的にものすごく愛おしく、なぜ彼らはこの世界には存在しないのだろう?
なぜ私にはポケモンのパートナーがいないのだろう?と、劇場を出て眺める街並みに寂しさすら覚えたほどだ。
そんな中でもダントツに魅力的なのが、ライアン・レイノルズ演じるピカチュウのキャラクターだ。
ゲーム版のピカチュウはハードボイルドな探偵のパスティーシュで、
わかりやすいキャラクターではあるがありきたりな印象もぬぐえなかった。
しかしライアン・レイノルズ演じる映画版のピカチュウは名探偵というよりは無鉄砲なところのある、
力を一時的に失ったスーパーヒーローのようだ。
ティムというサイドキックと一歩ずつ捜査を進めていく過程は、
この映画を探偵ものミステリというよりはポケモン世界のヒーロー映画に仕立て上げている。
脚本にはいくつかの問題も残るが、ポケモンの特徴は物語に楽しいツイストを与えている
ただし、ストーリー展開についてはいくつか疑問が残る。「名探偵」と銘打っている割には
一つ一つのシークエンスのつながりに論理性は薄く、ティムもピカチュウも受動的に情報を与えられる場面が多い。
とはいえ、要所要所における、ポケモンの特徴を絡めた物語展開は随所に工夫がなされている。
たとえばピカチュウvsリザードンという圧倒的に不利に見える状況でも、ポケモンのタイプ相性を知る観客ならば、
でんきタイプのわざに勝機が隠されているとすんなり納得できるし、常に頭痛に悩まされている
コダックとそれを気遣うピカチュウとのやりとりは微笑ましい。ライムシティの街並みの描写以上に、
これらのディテールは「ポケモンのいる世界」のリアリティを担保してくれている。
世界中で広がり続けているポケモンフランチャイズの新たな可能性を示す作品としては、
『名探偵ピカチュウ』は実写版ポケモンに必要なものを理解し、映像でそれを表現することに成功している。
判定 GREAT
脚本や設定についてはストーリーを追うごとに不明点が増していくが、
『名探偵ピカチュウ』の魅力的なポケモンの数々は素晴らしく、巨大なポケモンフランチャイズの中にあって
新たな成功を成し遂げている。とにかくピカチュウは最高に魅力的。